北海道青少年のための200冊
平成18年度新たに選定された51冊の紹介 |
幼 児 の 部 |
おんぶ おんぶ ねえ おんぶ |
長 新 太 |
ポプラ社 |
893 |
よちよち歩きができるようになって、言葉をしゃべり始めた赤ちゃんの「ねえ おんぶ」)と甘える声が聞こえてきそうな心地よさに包まれ、ふれあいが広がる絵本です。恐竜の親子、なぜかワニとかえる・・・、ちょっぴりくすっと笑える言葉のあそびが新鮮です。 |
おおさむこさむ
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こいで やすこ |
福音館書店 |
840 |
おばあちゃんにあたたかいマントをつくってもらったきっことちいとにいの三人は、雪の降る日に外遊び。こんな日は、ゆきぼうずに出会うと大変です。三人と一緒に、わくわく、はらはらしながらお話を楽しむ、読み聞かせに最適なおすすめの一冊です。 |
ありがとうへんてこライオン |
長 新 太 |
小学館 |
1,523 |
なぜかそこにいるライオンが、色々なものに変わります。だから「へんてこライオン」。意外性とおかしさにあふれ、読みすすめていくうちに読むものの心を開放させてくれる長 新太さんならではの作品です。子供たちに自由な想像力を育ませてくれる一冊です。 |
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中 学 生 の 部 |
八月のすきまに |
辛 島 萌 |
新日本出版社 |
1,575 |
テニスの友達から仲間はずれにされ、つらい思いをしているわたしが、なぜか建物疎開をしている。ここは昭和20年の広島。あと数日で原爆が投下されてしまう。どうすれば、みんなを助けることができるのか。せめて知り合いだけでも避難させたい。 |
ユーウツなつうしんぼ |
アンドリュー・クレメンツ |
講談社 |
1,155 |
本当は天才なのに「普通」でいるためにそれを隠してきた少女が、「成績」に疑問をもちわざと悪い点数をとる。その行動が引き起こす波紋と、「予想通りにはいかない」現実、自分がおもっていたよりも実は強い友人の心を知っていく姿をコミカルに描いた作品。 |
チェンジ!ぼくたちのとりかえっこ大作戦 |
アレックス・シアラー |
ダイヤモンド社 |
1,500 |
サッカー選手を父に持つ少年とそっくりな少年が、−日だけ入れ替わってみた。自分の家もそう悪くないかも、と思うような一日の後、二人は別々に誘拐されてしまう。ただの「そっくりさん」だった少年が頭を働かせて事件を解決する、痛快な物語。 |
北の動物園できいた12のお話
旭山動物園物語 |
浜 なつ子 |
角川書店 |
1,260 |
旭山動物園の飼育係・獣医さんたちから聞いた動物たちとのお話。単なるガイドブックとは違い、動物たちにとって最良の環境を考える人々の気持ちが語られている。一読してから旭山動物園に行くと興味倍増。あべ弘士さんの味のある絵と写真も魅力。 |
砂漠の国からフォフォー |
中 川 なをみ |
くもん出版 |
1,470 |
幼稚園で働くあゆらが「青年海外協力隊」の一員として派潰されたのは、西アフリカのニジェール共和国。厳しい気候、男尊女卑の職場など習慣や文化の違いにとまどい悩みながら、体当たりで周囲の理解と協力を勝ち取っていく。弟との手紙に姉弟の絆を感じる。 |
東京・ドヤ街物語 ちかい家族
とおい家族 |
今 西 乃 子 |
ポプラ社 |
1,155 |
東京・山谷にひとりで暮らすオッチャンたちをボランティアで診察する中込先生。先生から紹介されたオッチャンたちと心を開いて話をする筆者の姿に、「人間にとって大切なものは」ということを考えさせられ、社会とうまく関われない人々の気持ちを知らされる。 |
なまくら |
吉 橋 通 夫 |
講談社 |
998 |
江戸時代から御一新、明治時代の激動の時代に、様々な思いを抱えて生き続ける少年たちの姿を描く骨太の短編集。生きるために働く、自分の思いを抑えながら生きる少年たちの物語は七編。友情・愛・家族へのせつない想いが心に響いてくる。 |
ファンタージエン 秘密の図書館 |
ラルフ・イーザウ |
ソフトバンク クリエイティブ |
1,890 |
物語のはじまりは1938年11月7日。ドイツのある町の古本屋からカールはファンタージェンに旅立ち、冒険する。幼ごころの君や不思議な場所、怪物など心躍る設定とシリアスな内容が魅力。エンデの『はてしない物語』を下敷きにした、ファンタジー。 |
空色の地図 |
梨 屋 アリエ |
金の星社 |
1,365 |
中学三年の初音は送られてきた八歳の自分からの手紙をきっかけに、当時の「親友」の美凪を探す。彼女のあまりの変わり様に驚くが、当時を思い出し、自由人の叔父や以前の知り合いと関わるうちに、自分自身、気づかないうちに作っていた殻を破っていく。 |
立った!ついに歩いた!
脊髄損傷・完全四肢麻痺からの生還 |
右 近 清 |
樹心社 |
2,100 |
小樽の森さんは自転車事故のため脊髄を損傷し、一生寝たきりの宣告を受けた。しかし、「こういうことをしたい」という目標を持ち、決してあきらめずに壮絶なリハビリを行い、ついに立ち、歩くことができるようになった。人の「思い」の強さを教えてくれる。 |
あの日の空の青を |
まつい のりこ |
童心社 |
1,260 |
絵本・紙芝居作家の心に残る戦争の記憶。美しいもの、きれいな色が消えた。父が逮捕された。空襲があった。戦争を憎むまついさんの思いがじわじわと伝わってくる。日の丸を憎むまついさんの母の言葉が重く迫ってくる。「空の青」が平和を象徴している。 |
山の向こうの美術館 |
星 野 富 弘 |
偕成社 |
1,680 |
星野さんの故郷にある、新・富弘美術館開館記念出版。怪我で首から下の自由が利かず口で絵筆をとる星野さんの絵と詩は有名だが、本書には少年時代の詩・作文・絵、未発表のエッセイが収録されている。子供の頃の絵にあふれる家族・故郷が温かい。 |
オオカミ族の少年 |
ミシェル・ペイヴァー |
評論社 |
1,890 |
オオカミ族の父さんを巨大なクマの姿をした悪霊に殺されたトラク少年。今から6000年前のヨーロッパを舞台に、狩猟採取民の暮らしを参考につくりだされた世界。様々な種族や自然との関わりの中でトラクはどう生きていくのか。六巻シリーズの第一巻。 |
きみの友だち |
重 松 清 |
新潮社 |
1,680 |
雨の日、事故に遭い−生松葉杖が手放せなくなった恵美。病気のため、行動が制限されてしまう由香。二人の周りの人々。彼らの出会う辛いことや想いが語られ、最後に−つの物語に仕立てられていく。登場人物の思いが1つくらい自分に当てはまるかもしれない。 |
ハチミツドロップス |
草 野 た き |
講談社 |
1,365 |
いい加減なソフトボール部は別名「ハチミツドロップス」。気楽なこの部に、熱心なバレーボール部員だった私の妹たちが入部するという。恋もうまくいかず、何もかもが悪い方向へ流れていくようだ。もがき苦しむ中で、少しずつ私の考えは変わっていく。 |
森と大地の言い伝え |
チカップ美恵子
編著 |
北海道新聞社 |
1,890 |
第一部は伯父の山本多助の『釧路アイヌの昔話と伝説』、第二部は母の伊賀ふでが晩年に執筆した子どものころの体験記に、若干手を加えて構成したもの。アイヌ民族の考えや歴史が語られている。チカップ美恵子自身の文は「あとがきにかえて」に書かれている。 |
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高校生・勤労少年の部 |
勉強ができなくても恥ずかしくない@〜B |
橋 本 治 |
筑摩書房 |
各 714 |
友だちや親との関係、勉強や運動ができないという劣等感、さまざまな悩みが主人公のケンタを困らせます。しかし、友だちや周りのおとなたちとの生活のなかから自分で考え、悩みを解決していくのです。ケンタの悩みはあなたの悩みなのかもしれません。 |
2005年のロケットボーイズ |
五十嵐 貴 久 |
双葉社 |
1,680 |
工業高校の落ちこぼれたちがキューブサット設計コンテストに挑戦。個性的な仲間たちと悪戦苦闘を重ねながら製作する手作り衛星。この挑戦から、だれでもこの世界には役割があり、だれもが大切な存在であるということに気づかせてくれる。 |
この本が、世界に存在することに |
角 田 光 代 |
メディアファクトリー |
1,470 |
9編からなるこの短編集は“本をめぐる物語”であり、同時に恋愛の物語でもあり、人生の物語でもある。本にまつわるさまざまな物語は、ひとつひとつ私たちを新しい世界へと誘ってくれるだろう。本への熱い思いが心にしみる一冊。 |
蝦夷拾遺 たば風 |
宇江佐 真 理 |
実業之日本社 |
1,680 |
北海道がまだ蝦夷と呼ばれていた江戸時代。個人の思いよりも主君や家が大切にされていた時代にたば風(束のように強く吹きつける風)が吹く松前藩を舞台に運命に翻弄されながらも精一杯生きた人々を描いた短編集。 |
グッバイ、ホワイトホース |
シンシア・D・グラント金原瑞人/圷香織 訳 |
光文社 |
1,680 |
文章を書くことが唯一の生きがいのレイナは16歳、ホームレス状態で学校に通っている。現代アメリカでおちこぼれていく若者とその劣悪な社会環境を背景に、お互いに傷を抱えるレイナと教師マーガレットの心の葛藤と交流をレイナの詩的な文章を交えて描いている。 |
今ここにいるぼくらは |
川 端 裕 人 |
集英社 |
1,785 |
川が流れる町に住む小学生の博士は、さまざまな人たちに出会い社会に存在する差別や人生の不条理、理不尽さ、希望を知るようになる。7編の短篇小説それぞれに個性的な人々が登場し博士少年を成長させる。 |
物乞う仏陀 |
石 井 光 太 |
文藝春秋社 |
1,650 |
東南アジアからインドまで、障害を持つ物乞いの人びとを訪ね歩き、その実態を明らかにしたルポルタージュである。厳しい貧困、紛争、マフィアによる犯罪など、正義感や同情では解決できない。アジア諸国の暗部をみつめた衝撃のノンフィクションである。が登場し博士少年を成長させる。 |
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小学校1年生の部 |
いけすがにげた |
森 山 京 |
ポプラ社 |
1,365 |
軒下のいつもの場所でおばあさんといつも一緒のいすが、ある日突然逃げ出してしまいます。おばあさんはどこまでも追いかけていきます。作品の持つユーモアやあたたかさにいつのまにか引き込まれていきます。大事なものは何?と語りかけてくれる絵本です。 |
アイスクリームつくります! |
ごとう りゅうじ |
ポプラ社 |
840 |
暑い夏が続く1年2組の教室は、みんな暑さで元気がありません。そこでみんなでアイスクリームを作ることになりました。ところがごんちゃんはすねてしまいます。先生も困ってしまいました。1年2組の仲間たちの声が聞こえてきそうな元気の出る1冊です。 |
あざらしのはる |
手島 圭三郎 |
リブリオ出版 |
1,785 |
北海道の厳しく容赦ない自然の中で生活する動物たちの姿を追い続け、版画の絵本で描き続けている手島さんの最新作です。オホーツクの流氷に乗ってやってくるあざらしの母子の姿を通して、生きることの喜びや怒り、悲しみを読むものに伝えてくれます。 |
アリのさんぽ |
こしだ ミカ |
架空社 |
1,680 |
あるとき小さいアリは思います。「このみち いったい どこまで つづいているんやろ」そこでありは道を歩きながら、色々な生き物たちに聞いてまわります。そんなアリの姿から、想像力が広がっていく一冊です。挿絵から受ける印象も強烈です。 |
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小学校2年生の部 |
ビーズのてんとうむし |
最 上 一 平 |
童心社 |
1,050 |
ピーマンほどではないけれど、にんじんぐらいにみかはまりあのことがきらいだ。ずけずけものを言い、何でも自分の思い通りにしてしまうまりあに、ビーズのてんとう虫をとられてしまった。反発しあいながらも成長しあう2人の姿が共感を生む一冊です。 |
こぐまの森 |
本 田 ちえこ |
偕成社 |
1,260 |
親子でよりそい、生きる術を学ぶこぐまは、ある日突然かあさんと妹と別れてしまいます。一人で生きていくにはあまりにも厳しすぎる環境の中でさまよう小ぐまがであったのは?。北海道の大自然の中で生きるくまを通して、命について考えさせられる絵本です。 |
いっしょにごはんたべよ |
ペク・ソク |
平凡社 |
1,680 |
かえるは大事な用事に出かける途中、困っている生き物たちに出会います。先を急いでいるにもかかわらずやさしく助けた帰り道、今度は自分がいろいろと助けられるのでした。人のためにできることは何?そして喜びとは?心に幸せが満ちてくる感動の一冊です。 |
星空キャンプ |
村 上 康 成 |
講談社 |
1,890 |
湖のほとりで一週間キャンプをしたら、どんな体験ができるでしょうか。自然の中での生き物たちとの出会いや夜空に輝く星の美しさに、たくさんの感動をもらうことでしょう。本の世界から外に飛び出して実際に体験してみようよという願いが伝わってくる一冊です。 |
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小学校3年生の部 |
せかいでいちばんつよい国 |
デビット・マッキー |
光村教育図書 |
1,575 |
自分の国の暮らしは世界一と信じ、世界を征服すれば全ての人々が自分たちと同じに幸せになると考えた大きな国の大統領の話。最後に残った小さな国には軍隊がなく、さて・‥。強い国の歪んだ理屈を皮肉を交えて描いた絵本。本当の強さとは何かを考えてほしい。 |
よこづなになったクリの木 |
稲 本 昭 治 |
文研出版 |
1,260 |
ヤスシはクリの実を落とそうとしてイガで目に怪我をしてしまい、そのせいで木は切られることになった。幼稚園の頃から親しんだみんなの思い出のクリの木だ。ヤスシは考えたすえ“きらないで!”と書いた札を木に結ぶ。一つの行動が木を守る力になっていく。 |
くまいちご |
木 暮 正 夫(作)
梅 田 俊 作(絵) |
くもん出版 |
1,260 |
春に生まれた2頭のヒグマは母グマの愛情と北海道の大自然のなかですくすくと成長した。そして翌年の春、母子に別れのときが訪れる。母は子を谷あいのノイチゴの原に連れて行き、子グマが夢中で食べている間にそっと去っていく。クマの母子の絆を描いた絵本。 |
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小学校4年生の部 |
きみの家にも牛がいる |
小 森 香 折(作)
中 川 洋 典(絵) |
解放出版社 |
2,100 |
牛を飼っていなくても私たちの家には牛がいるのではないか?乳製品や食肉以外にも、皮・骨・内臓・脂肪・毛・角…、牛は一頭丸ごと捨てるところなしに様々な製品となって私たちの身近にあることを紹介。人間と牛との関わりを描いた知識の絵本。 |
ベッシーによろしく |
花 形 みつる |
学習研究社 |
1,260 |
まだ4年生なのに5回目の転校。過去のニガイ経験から「転校生必勝マニュアル」まで作ったのに、隣の席のベッシーにぼくは驚きの連続。おまけにベッシーに対するクラスのみんなも変!でもぼくはやっと気付いた。ここではぼくもぼくのままでいいのだと。 |
てんぐのそばや |
伊 藤 充 子 |
偕成社 |
1,050 |
なみ木通りに一夜にしてそば屋ができた。店の主人は「てんぐ」。そば打ちの腕は誰もが認めるところだが少々自慢屋で、おまけに人間の世界のことはまるで分からない。両隣りのクリーニング屋のおじさんと薬屋のおばばに陰日なたに助けられて次第に繁盛していく。 |
植村直己と氷原の犬アンナ |
関 朝 之 |
ハート出版 |
1,260 |
冒険家植村直己の「北極圏単独犬ゾリ12000キロ横断」を童話化したもの。犬ゾリのリーダー犬アンナをはじめ犬たちとの交流を中心に描いている。後半は、日本に来て「おびひろ動物園」と旭川の「旭山動物園」で余生を過ごした、アンナたちのその後の物語。 |
わたしとママのチョコレート物語 |
上 條 さなえ |
文溪堂 |
1,365 |
和貴とママは、おばあちゃんが北海道で入院したと聞いてはるばる本州からやってきた。
ママとおばあちゃんは15年間も音信不通でいろいろ事情があったけれど、3人で一緒に暮らそうと決心。元ヤンキーのママとしっかり者の「わたし」の新生活がスタートする。 |
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小学校5年生の部 |
三人だけの山村留学 |
中 山 聖 子 |
学習研究社 |
1,260 |
父さんも母さんも忙しい夏休み、圭はいやいや山村留学に参加することになった。たった三人の参加者を乗せたバスはどんどん山奥に入っていく。いっしょに参加したのは、太っちょの友一と、口をさかない有里。ぶつかりあいながら、成長していく子ども達を描く。 |
読みがたり北海道のむかし話 |
北海道むかし話研究会
北海道学校図書館協会 |
日本標準 |
1,500 |
北海道にも、こんなにたくさんの昔話が?アイヌの人達が語り継いできたお話、本州から渡ってさて、早くから北海道に住みついた人々が語り継いできた昔話。そして、明治時代の始め、開拓の苦労の中から生まれてさた昔話。北海道の子ども達に読んで欲しい1冊。 |
カムイコタン祭りに |
相 川 公 司 |
新風社 |
1,470 |
「現代のアイヌ民族の子どもたら」を主人公にした10作品。カムイコタン祭りの日、スピーカーから流れてさた紹介の言葉に、1年生のミサは、「ミサ、アイヌでないも−ん」と泣きだした。姉で、4年生のミナは、自分は「アイヌだよ」と妹にはっさり答えた。 |
金魚はあわのふろに入らない!? |
トリーナ・ヴィーブ |
ポプラ社 |
1,050 |
失敗したり悩んだりしながらも、いっしょけんめい考えて前向きに進んでいく姉アビーとちょっと個性派の妹テスの温かいストーリー。将来の夢は獣医のアビーは、ベビーシッターならぬ、ペットシッターを始める。最初のお客は金魚。はりきって世話を始めるが・‥。 |
裁判とふしぎねこ |
手 島 悠 介 |
学習研究社 |
1,260 |
ぼくのクラスは、裁判所で、模擬裁判の授業をすることになった。裁判についての学習が進み、ぽく、斗夢(とむ)は裁判長の役になり、被告人に判決を言いわたすことに。裁判について考えながら、ぼくは苦しんでいた。自分の罪を誰にも言えず隠していたからだ。 |
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小学校6年生の部 |
うそつき大ちゃん |
阿 部 夏 丸 |
ポプラ社 |
1,365 |
いつのまにか、みんなに仲間はずれにされるようになった大介、それでもマイ・ペースの大介が、幼なじみの健太には、なんだか苦手に思えてきた。前には、毎日のように遊んでいたのに。ある日、大介に向けていつものように、「う−そつき」の大合唱か始まった。 |
こんにちは アグネス先生 |
K・ヒル |
あかね書房 |
1,365 |
「字度の先生は、今までと違う。」来る先生が長続きしたことがないアラスカの小さな学校にアグネス先生かやってきた。机を円形に並べ、世界地図を広げ、初めて使ったクレヨンや絵の具で描いたみんなの絵を璧にかけた。学校が大好きになり学ぶ喜びを知る子ども達。 |
紅 玉 |
後藤竜二(文)高田三郎(絵) |
新日本出版社 |
1,470 |
「あの人たら、どうしてるべな」りんごの季節になると父がいつも語ったこと。川向こうの炭鉱では、日本の軍隊に連れてこられた朝鮮や中国の人達が閉じ込められ重労働させられていた。終戦の年、やせこけたその人達が、父のりんご畑に押し寄せてきた。 |
被 爆 者 60年目の言葉 |
会 田 法 行 |
ポプラ社 |
1,365 |
戦後60年、広島と長崎に原子爆弾か投下されて60年がたった。大勢が命を落とし、また、原爆で負った傷に苦しみながら生さつづけている。被爆者の高齢化が進んでいる。作者は被爆者の声に耳を傾け、写真を撮った。被爆者6人の人生、その思いが伝わってくる。 |
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