青少年の居場所づくりで、非行防止
−平成20年度「青少年の非行防止」道民総ぐるみ大会開催−

 平成20年7月24日、札幌市のかでる2・7で、北海道、北海道教育委員会、北海道警察本部、 財団法人北海道青少年育成協会、第58回“社会を明るくする運動”北海道実施委員会の主催に より「青少年の非行防止」道民総ぐるみ大会が開催されました。また、今年度からかでる内の 展示ホールにおいて、パネル展も開催されました。

 この日は、主催者として高橋道知事、渡邉札幌高等検察庁検事長、吉田道教育委員会教育長、 高橋道警察本部長、寶金道地方更生保護委員会委員長、y光道地方保護司連盟会長、 友成道地方更生保護女性連盟会長、吉田札幌保護観察所長、 佐々木道青少年育成協会会長が出席しました。
 来賓として、北海道議会から鰹谷道議会副議長、環境生活委員会の中司副委員長、本間委員、蝦名委員、 小林委員にご出席をいただきました。

 はじめに、y光道地方保護司連盟会長が開会を宣した後、主催者を代表して、 高橋知事が「近年、少子・高齢化や情報化、消費社会が進行し、青少年を取り巻く環境に 大きな影響が及び、特にインターネットや携帯電話などが急速に普及するなかで、 少年が被害者となる痛ましい事件が深刻化し、大きな社会問題になっている。 この解決に向け、道としても、本年3月に『どさんこユースプラン(青少年健全育成基本計画』を策定したが、 今後も道民総ぐるみで青少年の非行防止を図っていかなければならない」と述べ、 今大会を契機に青少年育成の要として、 なお一層の理解と協力を観衆に呼びかけました。
 次に、来賓の鰹谷道議会副議長が「現下の青少年を取り巻く環境は 極めて憂慮すべきである。道議会としても、青少年が夢と希望を持つことができる 北海道を目指し、関係機関と連携を図りながら、全力を挙げて努力して参る所存」と 決意を述べました。

 続いて、渡邉札幌高等検察庁検事長から第58回“社会を明るくする運動”に当たっての 法務大臣メッセージ、高橋道警察本部本部長から非行防止メッセージがそれぞれ紹介されました。
 前半の最後には、吉田道教育委員会教育長が「大会宣言」を提案し、満場一致で採択されました。

 後半は、浄土宗西居院住職 廣中 邦充 氏が「For You 〜青少年の居場所づくりのために」と 題して記念講演をしました。
 廣中氏は、壇上に登場するとすぐに会場の参加者を一斉に立ち上がらせ、 深呼吸と隣り合わせた参加者同士での肩もみへと誘導し、 参加者の緊張感をほぐして話を進めていきました。

 次に、廣中氏のお寺のもとに様々な悩みを抱え、親の手に負えない若者達を無償で預かり、 まるで本当の父親のように、全身全霊の愛情で子供たちに接していると話し、 お寺では「夕食を全員一緒に食べること」というルールのみあると述べられました。
 また、お寺での事例を紹介し「子どもたちの問題は、すべて親の責任! 子どもたちのいろんなシグナルに気づいてやれてない!」と一喝し、 「若者たちを、ときには“厳しく”叱り、ときには“優しく”包みこんであげる。」、 「家庭に愛が溢れていれば、子供は非行に走らない!」などと述べ、 親たちの意識改革の重要性を訴えました。
 はじめから最後まで、壇上と会場を所狭しと歩き回りながら、 ときに参加者に声をかけ語りながらの廣中氏の愛と情熱のこもった講演でした。

 次に、活動事例発表として「上富良野町放課後子どもプラン事業」について、 上富良野町教育委員会教育振興課主任の飯村明史さん、 続いて「十勝の大地が育む子どもたちへ〜ひろびろ農園での少年の居場所づくり〜」に ついて帯広警察署少年補導員連絡協議会会長の黒田 存さんからそれぞれ活動事例発表がありました。

 最後に佐々木道青少年育成協会会長が閉会宣言を行い、大会の幕を閉じました。


トップページへ