平成27年度新たに選定された50冊 |
幼児の部
小学校1年生の部 小学校2年生の部 小学校3年生の部
小学校4年生の部 小学校5年生の部 小学校6年生の部
中学生の部
高校生・勤労青少年の部
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ルイスがたべられちゃったひ |
ブロンズ新社 | ||
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ジョン・ファーデル(作) | 1,400円(税抜) | |||
ある日、ルイスとお姉ちゃんのサラは森に出かけた。そこでルイスはべろべろかいじゅうゴクリンに食べられた。サラはルイスを助けようと後を追う。次々と起こるハプニングを乗り越え、最後に待っていた予想外の結末とは…?お互いを信じ合う姉弟の絆を描く。 |
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ドロシーとまほうのえのぐ |
PHP研究所 | ||
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デニス&アラン・トレ(作・絵) | 1,300円(税抜) | |||
ドロシーは動物が大好きな女の子。でも家で飼っているのは子猫のクララだけ。そのかわりに絵の具セットで動物の絵を描いて楽しんでいた。ところがある日、ものすごい音がして…。ドロシーの描いた動物たちが動き出す!子どもたちの好奇心をくすぐるお話。 |
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うそだあ! | 文溪堂 | ||
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サトシン(作) 山村浩二(絵) |
1,300円(税抜) | |||
おなかがすいてバナナを食べようと思ったら…?次々と起こる奇想天外な楽しい「うそ」。思わず一緒に「うそだあ!」と言いたくなってしまうはず!こんなことあったらいいな、できたらいいな。うそにもいろいろあるけれど、こんな楽しいうそならいいのかな? |
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おめでとうくまちゃん |
岩崎書店 | ||
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シャーリー・パレントー(ぶん) デイヴィット・ウォーカー(え) |
1,100円(税抜) | |||
4ひきの小さいくまちゃんたちが小麦粉入れて、牛乳混ぜて、誰のケーキを作るのかな?プレゼントは何にしよう。4ひきは、誕生会の準備で大忙し。友達を想う温かい気持ちとともに誕生日を友達とお祝いする楽しさや喜びを伝える。とっておきの誕生日のお話。 |
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くらべっこしましょ! |
白泉社 | ||
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石津ちひろ(ぶん) 松田奈那子(え) |
920円(税抜) | |||
くらべっこしましょ!動物たちが次々と登場。いろいろなかわいいくらべっこ大会の始まり!比べてみるとわかってくるものとものとの違いを絵でわかりやすく伝える。言葉のリズムにのって、楽しいくらべっこの世界へ。最後には、楽しいしかけがついている。 |
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クレヨンからのおねがい! |
ほるぷ出版 | ||
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ドリュー・デイウォルト(文) オリヴァー・ジェファーズ(絵) |
1,500円(税抜) | |||
ケビンが絵を描こうとすると、クレヨンの箱の上に12枚の手紙があった。差出人は、12色のクレヨンたち。どのクレヨンの言い分ももっとも。果たして、ケビンはクレヨンたちの想いにどう応えるのだろうか。個性があるからお互いを生かし合えることを伝える。 |
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あげます。 |
ポプラ社 | ||
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浜田桂子(作) | 1,300円(税抜) | |||
優しい家族に囲まれ、幸せだったぼく。でも、妹が生まれてから大ピンチ!家族はみんなぼくには振り向かない「せなかにんげん」に。そこで考えたお兄ちゃんのかわいすぎる大作戦とは…?初めてきょうだいができたときに誰もが感じる気持ちを描く心温まるお話。 |
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へいわってすてきだね |
ブロンズ新社 | ||
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安里有生(詩) 長谷川義史(画) |
1,400円(税抜) | |||
平和って何だろう。与那国島に住む小学1年生の少年は、考えた。その少年が「沖縄全戦没者追悼式」で朗読した詩が1冊の本に。豊かな自然の中でおくる普段の生活にある幸せを平和への想いにつなぐ。多くの人々に伝えたい少年の純粋で素直な平和へのメッセージ。 |
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はじめまして |
偕成社 | ||
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近藤 薫美子(作・絵) | 1,200円(税抜) | |||
季節とともに変化する1本の桜の木。春になると桜の花が咲き、シジュウカラの子が「はじめまして」と挨拶をする。同じ木に咲いていても一輪一輪どの花も違う顔。どの季節、どの瞬間にも「はじめまして」はやってくる。きらきらとした生命力にあふれた一冊。 |
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ゆきがくれたおくりもの |
ポプラ社 | ||
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リチャード・カーティス(文) レベッカ・コッブ(絵) |
1,480円(税抜) | |||
大雪で学校が休みになった日、学校一厳しい先生と学校一勉強ができない男の子だけが、やって来た。二人はお互いを大の苦手としていた。そんな二人が誰もいない学校で、次第に心を通わせて…。二人だけの秘密とは?雪の日に起こった心温まる奇跡の物語。 |
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ええことするのは、ええもんや! |
えほんの杜 | ||
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くすのきしげのり(作) 福田岩緒(絵) |
1,200円(税抜) | |||
学校の帰り道、車椅子が動かなくなって困っているおじさんにマナブは出会い、近くまで車椅子を押してあげることに。車椅子を押していると、友達や道行く人に褒められて…。ええことするのは何のため?誰のためのボランティア?マナブの心の葛藤を描く。 |
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ちいさなちいさなめにみえないびせいぶつのせかい |
ゴブリン書房 | ||
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ニコラ・デイビス(文) エミリー・サットン(絵) |
1,500円(税抜) | |||
地球で一番小さな生き物である微生物。その中には、私たちを病気にするものもいるが、ほとんどは人間が生きていくために必要なものを作り出している。私たちの生活との密接な関わり、さらには自然界で果たす大きな役割を子どもたちにわかりやすく伝える。 |
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デデとひこうき |
文研出版 | ||
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中川洋典(作) | 1,300円(税抜) | |||
南の島に住むデデは、飛行機が大好き。デデは、絵のコンクールでグランプリに選ばれ、表彰式への案内と飛行機のチケットを受け取る。憧れの飛行機に初めて乗るデデは、ひとりで空港に行って…。初めての一人旅への楽しさと不安が入り交じった気持ちを描く。 |
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しゅくだいさかあがり |
PHP研究所 | ||
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福田岩緒(作) | 1,100円(税抜) | |||
夏休みの宿題は、なんと「さかあがり」。友達と一緒に練習するが、なかなかうまくいかずに八つ当たり。さかあがりができないまま夏休みは残り3日に…。最後まであきらめずに努力することの大切さ、そのかげには友達や家族の支えがあるということを伝える。 |
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ぼくのニセモノをつくるには |
ブロンズ新社 | ||
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ヨシタケシンスケ(文) | 1,400円(税抜) | |||
自分のニセモノを作って面倒なことを全部やってもらおうと考えた3年生のけんた。ぼくって何?自分らしさって?ニセモノを作るためには自分のことをよく知らなければ…。自分を知るって面倒くさいけどおもしろい!!と思わせてくれる本。 |
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うなぎのうーちゃんだいぼうけん |
福音館書店 | ||
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くろきまり(文) すがいひでかず(絵) |
1,300円(税抜) | |||
世界で初めてウナギの卵が見つかったのは、マリアナの海。その卵から生まれたうーちゃんと一緒に海から川へ、そしてまた生まれた海へ帰って産卵する大冒険の物語。今までよくわからなかったウナギの生態がわかり易い文章とイラストで紹介されている本。 |
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トイレをつくる 未来をつくる |
ポプラ社 | ||
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会田法行(写真・文) | 1,500円(税抜) | |||
東ティモールの未来は、トイレからつくられる。トイレつくりは子どもたちの未来を作ることにつながっている。東日本大震災での経験も語られており、トイレの大切さや国の未来が見えてくる本。写真がたくさん載っていて理解を助けてくれる。 |
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ライオンのひみつ |
国土社 | ||
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マーガレット・ワイルド(文) リトバ・ボウティラ(絵) |
1,400円(税抜) | |||
図書館の入り口に座っている石像のライオン。冷たい体に恐ろしい顔のライオンに子どもたちはそばに近づこうとしない。でもたった一人そばにやってくる女の子がいた。その女の子を助けるために動き出した勇敢な石像ライオンの話。 |
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先生、しゅくだいわすれました |
童心社 | ||
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山本悦子(作) 佐藤真紀子(絵) |
1,100円(税抜) | |||
上手なウソをついたら、宿題忘れをえり子先生は許してくれる。「明日、たぶん宿題忘れます」「私は次の日」「ぼくも」とみんなは順番に宿題を忘れることにして…。教室中は笑い声でいっぱいになった。4年生の教室が舞台で、こんな学級が本当にあったら楽しいだろうなと思わせてくれる心が温かくなる物語。 |
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北加伊道 松浦武四郎のエゾ地探検 |
ポプラ社 | ||
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関屋敏隆(文・形染版画) | 1,600円(税抜) | |||
北海道の名づけ親とも呼ばれる松浦武四郎が、見たり聞いたり、実際に体験したりしながら160年前の北海道を描いた探検記絵本。アイヌ文化の証である多くの地名は武四郎の記録を基にしたもので、当時の北海道の人々の暮らしがよくわかる。 |
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ソフィーのやさいばたけ |
BL出版 | ||
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ゲルダ・ミューラー(作) | 1,700円(税抜) | |||
おじいちゃんにもらった畑でソフィーは野菜作りをすることになった。やってみると野菜について知らないことがいっぱい!野菜のどこを食べているのか?など畑や野菜の不思議がいっぱい!丁寧な説明や美しいイラストで、身近にある野菜に興味が湧く本。 |
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ゆいはぼくのおねえちゃん |
ポプラ社 | ||
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朝比奈蓉子(作) 江頭路子(絵) |
1,000円(税抜) | |||
突然自分にお姉ちゃんがいると聞かされ、一緒に住むことになった4年生のヒロト。二人はすぐには仲良くなれず、お互いに気まずくなるが、姉のゆいには悲しい秘密があった。姉弟、両親の揺れ動く気持ちが伝わり、家族について見つめ直すことができる物語。 |
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槍ケ岳山頂 |
BL出版 | ||
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川端 誠(作) | 1,600円(税抜) | |||
5年生の男の子とお父さんがアルプス銀座と呼ばれる燕岳(つばくろだけ)からのルートで槍ケ岳を目指します。その旅の道中を描いた絵本。一緒に登山をしているような錯覚を起こす風景画や、高山植物を集めたページ、山小屋のスタンプなど見どころ満載の1冊です。 |
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ブルーとオレンジ |
講談社 | ||
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福田隆浩(作) | 1,300円(税抜) | |||
5年生のいじめられている男の子ブルーと傍観者の女の子オレンジ。それぞれの視点から、スクールカーストといじめにさらされている子どもたちの姿をリアルに描く。人間の上下関係が生むどうしようもない理不尽さに立ち向かい、戦う勇気を与えてくれる1冊。 |
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希望の牧場 |
岩崎書店 | ||
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森 絵都(作) 吉田尚令(絵) |
1,500円(税抜) | |||
福島原発事故により「立ち入り禁止区域」になってしまった一つの牧場。今も、その維持管理をしている「牛飼い」の物語。この土地に残ること、売れない牛を飼い続けることの意味とは。何が何でも守り続けようと決めた牛飼いの姿を描く。 |
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「おさかなポスト」が教えてくれること |
佼成出版社 | ||
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たけたに ちほみ(文) | 1,500円(税抜) | |||
神奈川県川崎市にある稲田公園にいろいろな事情で飼えなくなった魚たちを預かるための「おさかなポスト」とよばれる生けすがある。そこを管理する山崎さんのこれまでの活動、地域の人たちとの関わりを描いた1冊。命に対する責任や尊さを教えてくれる。 |
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星空点呼 |
朝日学生新聞社 | ||
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嘉成晴香(作) 柴田純与(絵) |
1,000円(税抜) | |||
いじめに悩む小5の女の子や引きこもりの若者が夢を見つけて前に進んでいこうとする物語。子猫を助けようとして亡くなった少年が、かつての友達や子どもたちを励まし立ち直らせようとするファンタジー。苦しみの先にある本当の自分を見つけて生きていくことの大切さを教えてくれる。 |
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ロード キャンピングカーは北へ |
文研出版 | ||
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山口 理(作) 佐藤真紀子(絵) |
1,300円(税抜) | |||
たよりない父は会社をクビになり、なけなしの退職金でキャンピングカーを買ってきてしまうところから物語は始まる。千葉県から目指すは北海道礼文島。バラバラになりつつあった家族が、旅を通して再び一つになっていく物語。 |
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ネルソン・マンデラ |
鈴木出版 | ||
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カディール・ネルソン(作・絵) | 1,900円(税抜) | |||
アパルトヘイト撤廃を訴えて、27年間の獄中生活の後、南アフリカ共和国初の黒人大統領となったマンデラの伝記絵本。自分の利益でなく人々のことをいつも考えていたことがよくわかる。2013年12月、95歳で亡くなるまで、多くの人に影響を与え続けた人生であった。 |
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ぼくの、ひかり色の絵の具 |
ポプラ社 | ||
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西村すぐり(作) 大野八生(絵) |
1,300円(税抜) | |||
転校してきて間もないユクは、担任の先生に納得のいかない絵を描かされる。傷ついたことを先生に言えないまま、ユクはその絵を引き裂いてしまう。憧れの少女ハネズに励まされつつ、ユクは本当の自分の気持ちや自分自身を発見していく物語。 |
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武器より一冊の本をください |
金の星社 | ||
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ヴィヴィアナ・マッツァ(著) | 1,400円(税抜) | |||
勉強がしたいと願うパキスタンの少女が受けたのは銃撃だった。奇跡的に回復した彼女は16歳の誕生日に国連で「すべての人に平和と教育を。教育こそただ一つの解決策」とスピーチをし、教育の大切さを全世界に呼びかける。マララの住んでいた地域の歴史と現状、マララの将来の希望を綴る。 |
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捨て犬・未来、命の約束 |
岩崎書店 | ||
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今西乃子(著) 浜田一男(写真) |
1,300円(税抜) | |||
捨て犬だった未来の目を通して、ペットの命と肉牛の命について見つめる。作者である今西さんと犬の未来ちゃんが長崎県の和牛牧場を訪ねて、ペットとして飼われている命と食べられる命の違いについて追い求めるドキュメンタリー。 |
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いのちの花 |
WAVE出版 | ||
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向井愛実(著) | 1,100円(税抜) | |||
年間数十万頭の犬や猫が殺処分され、その骨は、「ゴミ」として扱われ捨てられている。そんな不幸な動物たちを救いたいと願い、肥料にして花を育て、人々に知ってもらおうと立ち上がった女子高生たちの「いのちの花プロジェクト」の記録を本人が書いたもの。 |
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ナックの声が聞きたくて! |
講談社 | ||
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村山 司(著) | 1,200円(税抜) | |||
高校時代に一本の映画を観て以来、イルカと話すという夢を持ち研究を続けてきた村山司教授が、鴨川シーワールドで飼育されているシロイルカ(ベルーガ)のナックと出会い、イルカに言葉を覚えさせることをめざした20年間を描いたノンフィクション。 |
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カンボジアの大地に生きて |
さ・え・ら書房 | ||
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ミンフォン・ホー (作) | 1,500円(税抜) | |||
クメール・ルージュのポル・ポト派兵士やベトナム兵に追われ、難民になったカンボジアの多くの人達。カンボジアの内戦の様子や戦争の悲惨さを語り、ある一家の難民生活を中心に、必死に生きようとする人間の強さと少女の心の成長を描く。 |
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ユキとヨンホ |
新日本出版社 | ||
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中川なをみ(作) 舟橋全二(絵) |
1,500円(税抜) | |||
ユキは、廻船問屋の使用人として、買い付けに各地を飛び回っていた。ものは創り手の思いや文化を一緒に運んでいくという信念をもって商いに精をだすユキ。有田の地で、朝鮮から無理矢理連れてこられた陶工たちと出会い、美しい磁器を生み出そうとする。 |
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泥だらけのカルテ |
講談社 | ||
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柳原三佳(著) | 1,200円(税抜) | |||
岩手県釜石市の歯科医、佐々木憲一郎さんは東日本大震災で壊滅状態の故郷にとどまった。妻の孝子さんが津波から逃げる前に守った患者さんのカルテの棚は泥だらけになったが、佐々木さんが遺体を家族のもとに帰す照合作業に役立ったのは泥だらけのカルテだった。 |
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風味 |
講談社 | ||
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まはら三桃(著) | 1,400円(税抜) | |||
福岡県飯塚にある菓匠「一斗餡」(いっとあめ)は、炭鉱労働者を癒やしてきたと自負する老舗の和菓子屋。中学2年生の風味と家族たちは、長崎街道沿いにある菓子店が行うイベントに新製品を出そうとする。家族(家業)と部活仲間との関係に悩む風味をコミカルに描く。 |
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母さんが消えた夏 |
講談社 | ||
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キャロライン・アンダーソン (著) | 1,400円(税抜) | |||
ある日、母親が突然いなくなってしまった。里親にだされたことのある兄のカーティスは、母の不在を福祉事務局に知られないよう必死に隠す。向かいの家のおばあさんが二人の様子に気づき、三人で湖のそばの小さな小屋で夏休みを過ごすことになるのだが。 |
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時速47メートルの疾走 |
講談社 | ||
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吉野万理子(著) | 1,400円(税抜) | |||
体育祭でビリになった緑組の応援団長・町平直司が、逆立ちで校庭2百メートル一周することになった。全国模試4位の成績優秀な伊集院慶一、母親の再婚話をうとましく思う美鈴、野球部の四番の大門勝也ら四人のそれぞれの「弱さ」と「本音」を描いた物語。 |
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夏の朝 |
福音館書店 | ||
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本田昌子(著) 木村彩子 (画) |
1,700円(税抜) | |||
住む人を失い、取り壊されるのを待つばかりとなった祖父が暮らした家。祖父の一周忌でその家を訪れた莉子は、庭の蓮池の蓮の花が開くとき、過去の夏へと旅をする。それはかつてこの家で暮らした人々の想いをたどる旅であり、亡くなった実母の姿もそこにあった。 |
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ラ・プッツン・エル |
講談社 | ||
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名木田恵子(著) | 1,400円(税抜) | |||
「わたし」は魔王(父)に対して暴れ、家族を追い出しマンションの6階に引きこもった。『やさしき魔女』が食事や日用品を届けてくれるだけの生活だったが、双眼鏡で一人の少年を「わたし」は見つけた。一方、少年もマンションの『姫』の存在を知る。 |
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本屋さんのダイアナ |
新潮社 | ||
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柚木麻子(著) | 1,300円(税抜) | |||
名前は大穴(ダイアナ)。髪を金色に染めた孤独な少女は小学校3年の初日に、自分とは全てに真逆の彩子と一瞬で親友になる。互いに相手に憧れるあまり自分を見失うが、幼い頃からの愛読書が二人の時間を再び繋いでくれる。少女から大人へのほろ苦くて切ない成長物語。 |
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野生の猛禽を診る |
北海道新聞社 | ||
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齊藤慶輔(著) | 1,667円(税抜) | |||
生態系の頂点に位置する猛禽類を守ることはその下に位置する動物を守ること。そして野生動物と人間を取巻く自然環境を丸ごと守ること!「環境治療」の理念のもと、あらゆる可能性と方法で精力的に活動する猛禽保護パイオニア・猛禽類専門獣医師の闘いの日々。 |
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紙つなげ!彼らが本の紙を造っている |
早川書房 | ||
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佐々涼子(著) | 1,500円(税抜) | |||
2011年3月11日、世界屈指の規模を誇る日本製紙宮城県石巻工場は津波により完全に機能を停止した。「何があっても紙の提供は続ける」という出版社との約束、本と読者への想い、職人のプライド…。絶望的状況から奇跡の復興を果たすまでの壮絶なドキュメント。 |
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ロボコン |
集英社 | ||
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ニール・バスコム(著) | 1,800円(税抜) | |||
アメリカ最大の高校生ロボット競技大会に挑んだ生徒たちの熱くてクールでカッコいい実話。高校生は授業にスポーツにゲームにデート。そして更にサイエンスおたく!いささかイケてない彼らが熱血指導者のもと、知力と体力の限界に向かって疾走する。 |
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かたづの! |
集英社 | ||
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中島京子(著) | 1,800円(税抜) | |||
当主の妻・15歳の祢々(ねね)は角が一本の羚羊(かもしか)と出会い生涯の友情を育む。東北の豊かで美しい四季を共に過ごし、遠い未来に伝説や伝承となる数々を作り出す。羚羊と夫の亡き後、八戸南部藩21代当主として、戦いや流血を好まず知恵と工夫で国を治めた女大名の一代記。 |
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アイヌの世界を旅する |
平凡社 | ||
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北原次郎太(監修) | 1,200円(税抜) | |||
アイヌモシリ→蝦夷地→北海道。アイヌ民族の大地は大きく変容し、一般社会ではアイヌ民族に対する理解に深まりを欠く現実もある。本書は三章から構成され、若き研究者たちが歴史や文化の基礎知識を紹介する。アイヌ民族への理解を多方面から助ける入門書。 |
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ドミトリーともきんす |
中央公論新社 | ||
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高野文子(著) | 1,200円(税抜) | |||
とも子さんときん子ちゃん親子の下宿屋には科学を勉強する四人の学生さんが住んでいる。親子と彼らの時空を越えての対話を通して、“科学する人たち”がいかにして科学の花を咲かせたのかを「まんが」の手法を使って辿る。日本の優れた科学者への道案内。 |
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たったひとつの「真実」なんてない |
筑摩書房 | ||
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森達也(著) | 820円(税抜) | |||
「新聞やテレビなどメディアは中立公正ではなく、客観的報道などありえない」と著者は言う。メディアの基本的矛盾を理解した上で、日々の膨大な情報を読み解く能力の必要性を、情報の発信者であった立場から、豊富な事例をあげて詳しく易しく解説する。 |