![]() ![]() 釧路地区 釧路市立幣舞中学校 3年 題 『原点は挨拶』 |
こんにちは。幣舞中学校の田名部あゆみです。 いつもみなさんのまわりには、入学してから毎日一緒に過ごしてきたたくさんの 仲間達がいます。ところでその仲間達の中に、まだ一度も挨拶や会話を交わしたことがない、 そんな人はいませんか? 中学校に入学した当時、学級内では、ほとんど私と同じ小学校の人同士での会話しかなく、 私には新しい友達ができませんでした。 それに私は、あるクラスメイトのAさんに漠然と「あの人苦手だな」という気持ちを 抱いてしまったのです。不安な気持ちが続いていたある日、「おはよー!あゆみ!」と 声をかけてくれた人がいました。その人はなんと私が苦手意識をもっていたAさんで、 第一印象とは全く違いとてもいい人でした。そのことで私は「話してみるといい人だったな。 学年全員と話したらもっとたくさんいい人がいるんだろうな。」と思い、 二年生に進級するまでの一年間で学年全員と会話をするという目標を立てたのです。 次の日から私は無我夢中でみんなに話しかけました。 少し戸惑いながらもみんなが私の気持ちに応えてくれて、三か月ほど経つと、 あと一人で目標達成というところまでになりました。そのあと一人とは、 あまり会うことのない特別支援学級のB君でした。偶然B君と会ったときに私は 「やっほーB君!」と声をかけました。B君は驚いて私の方を見た後に、 スッと遠くへ行ってしまい、結局私は目標を達成できませんでした。 そして二年生になってからB君と出会ったとき、「おはようB君」と挨拶をしてみたのです。 するとB君は「おはよう」と挨拶を返してくれました。 そのとき私は「やったー」という気持ちと同時に「人との始まりは挨拶だったんだ。 だから挨拶って大事なんだ。」と感じました。 Aさん、そしてB君。私はこの二人に、誰とでも挨拶することがたくさんの人と 打ち解けるきっかけになるということを思い出させてもらいました。 小さい頃は当たり前にできていた挨拶。大きくなるにつれてその挨拶の大切さを忘れ、 照れや恥ずかしさからあまりできなくなっている人も多いのではないでしょうか? しかし、挨拶をすると自然と笑顔になることができます。 笑顔になるといい気分になれますし、人の笑顔を見ると励まされ、 うれしい気持ちになれます。挨拶なんてカッコ悪い、その考えが一番カッコ悪いのです。 人に何かしてもらっても「ありがとう」が言えない。誰かをキズつけてしまっても 「ごめんなさい」が言えない。そのうち、うれしい、悲しい、好き、嫌い、 そんな感情さえも他の人に伝えられない人になってしまうかもしれません。 そんな人になっていいのでしょうか?私はそうなりたくありません。 人に自分の気持ちを伝えられないと、本当に困ったとき、力を貸してくれる友達も、 自分を見失ったときに、手を差しのべてくれる友達もできないのです。ずっと一人きりで 悩み苦しみ涙を流す、そんなふうにはなりたくありません。互いに助け合うことのできる 関係をつくることの原点は挨拶なのです。挨拶をし、会話が広がり、そして友達になる。 そうして出会ったたくさんの人との関わりは、自分の世界を豊かに広げてくれます。 私はそんな挨拶とそこから始まる出会いを大切に、たくさんの人との関わりを大きく 大きく広げていきたいです。 今年度、私の学校では、「いい顔・笑顔、めざせあいさつ日本一!!」 というスローガンをかかげています。私は生活委員長として、 全校生徒が笑顔で挨拶を交す日本一の学校を目指しがんばっていきたいと思います。 |