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北海道青少年のための200冊
平成30年度 新たに選定された52冊

- 幼児の部 ー

いえずみねずみ
ジョン・バーニングガム(作)/BL出版 1,500円(税抜)

 4人家族が住む家には、実はねずみの一家も住んでいます。ある日、ねずみたちが退治されると知った子どもたちは、彼らを助けようとお手紙を書きます。ねずみを見守り、密かに子ねずみたちと通じ合う子どもたちの姿がほほえましい温かな雰囲気の絵本。


きょうりゅうたちがけんかした
ジェイン・ヨーレン(文)
マーク・ティーグ(絵)/小峰書店 1,400円(税抜)

 子どもたちを恐竜になぞらえ、愛情たっぷりに描いたシリーズの4冊目です。恐竜たちの見事な喧嘩っぷりや迫力ある暴れっぷりはもちろんのこと、それらが一転、なんとも可愛らしく仲直りする姿や表情が魅力の絵本。


おひさまおはよう
鈴木智子(作・絵)/大日本図書 1,300円(税抜)

 おひさまが昇ると、大地が光に照らされ、鶏や犬など身近な動物たちをいきいきと目覚めさせていきます。そらちゃんもお母さんと一緒に、希望にあふれた朝を迎えます。1日の始まりに喜びを感じられる絵本。
 
 


ちがうちがう
(さく)accototoふくだとしお+あきこ大日本図書 1,300円(税抜) 

   電気を消してベッドに入るけれど、コチコチ時計の音で眠れない。暗くして眠りにつくまでの間、外から聞こえてくる音に想像がかき立てられ、どきどきして不安が高まってくる感じがとてもよく表現されています。
 
 
 


かえるぴょん
ささめや ゆき/講談社 1,200円(税抜) 

   温かみのある色合いやタッチで描かれているのは、とっても蛙らしい体つきの蛙。池から飛び出したかと思ったら、お庭にお屋根にと、どんどん高いところへ跳ねていきます。ぴょんぴょーんと生き生きと跳んでいく姿がおもしろく、楽しく読める絵本。
 


- 小学生1年生の部 ー

いろいろはっぱ
小寺卓矢(写真・文)/アリス館 1,400円(税抜) 

    大きさも形も色も違う葉っぱが次々に登場し、それぞれの葉の違いが遊びや見方を広げます。森が多様な木々から成ることを伝える写真絵本。この世に生を受けた命が輝き、枯れて土となり、また芽生え・・・という命の循環も、見事に写真で表現されています。


いろいろいっぱい 
ちきゅうのさまざまないきもの
二コラ・デイビス(文)
エミリー・サットン(絵)/ゴブリン書房 1,500円(税抜) 

 地球には数え切れないくらいの生き物がいること、お互いに複雑に結びつき美しい模様を作り上げていること、決してその模様を壊してはいけないことをわかりやすく伝えています。植物や生き物、微生物までもが、色彩豊かな温かな絵で描かれた科学絵本。


あめのひ
サム・アッシャー(作・絵)/徳間書店 1,600円(税抜) 

 雨の日に外で遊びたくて仕方ないぼくに、おじいちゃんは「止むのを待とう」と言います。「雨、止まないかな」と待ち続けるぼくの気持ちが丁寧に描かれ、雨上がりに出掛けた色鮮やかな外の世界をファンタジックに描いた絵本。
 
 


あたしのすきなもの、なあんだ?
バーナード・ウェーバー(ぶん)
スージー・りー(え)/評論社 1,400円(税抜) 

 好きなものがいっぱいある女の子が「あたしのすきなもの、なぁんだ?」と聞くと、パパは何度でも「何が好きなの?」と優しくたずねます。美しく紅葉する公園を散歩しながら交わす二人のやりとりに、心が弾んでくる絵本。
 


ななめねこ まちをゆく
ジェイソン・カーター・イートン(ぶん)
ガス・ゴードン(え)/マイクロマガジン社 1,600円(税抜)

 ちょっとだけ体を斜めに傾けた“ななめねこ”が町にやってきました。ねこの真似をしてみると町の人たちに幸せが舞い込んできて、いつもの町が変わりだします。違った視点から世界を見ることの素晴らしさが伝わる絵本。 


- 小学生2年生の部 ー

シマフクロウのぽこ
志茂田景樹(文)
木島誠吾(絵)/ポプラ社 1,380円(税抜) 

 獣医師のえとうさんは「人とシマフクロウがどうしたら一緒に暮らせるかをいつも考えているんだよ。」といさむに語ります。十勝で生まれた、脳に障がいがあるシマフクロウ「ちび」をモデルに、人間と絶滅危惧種であるシマフクロウの共生を考える絵本。


くらやみのゾウ 
ペルシャのふるい詩から
ミナ・ジャバアービン(再話)
ユージン・イェルチン(絵)/評論社 1,400円(税抜) 

 遠いインドから連れてこられた不思議な生き物に興味津々な村人は、蔵の中に忍び込み、暗い中触った感じを「蛇のよう」「木の幹みたいだ」「扇のようだ」などとてんでに大騒ぎしますが…。ペルシャの詩人ルーミーの詩をもとにした愉快なお話。


いろいろ いろんな かぞくのほん
メアリ・ホフマン(ぶん)
ロス・アスクィス(え)/少年写真新聞社 1,900円(税抜)

 昔の絵本に出てくる家族はたいてい同じだけれど、現代の家族には、構成はもちろんのこと、家や仕事、休みの日の過ごし方など、いろいろな形態があります。どんな暮らしをしていても、家族は家族。多様化する家族の形をユーモアたっぷりに紹介しています。


マララのまほうのえんぴつ
マララ・ユスフザイ(作)
キャラスクエット(絵)/ポプラ社 1,500円(税抜)

 ノーベル平和賞を受賞したマララさんの、子どもの頃からの強い思いが詰まった自伝絵本。かくものが本物になる魔法の鉛筆に憧れる少女が、自分の信念や言葉に魔法を見出し、自分の思いを言葉にして恐れずに声を発する姿に勇気をもらえます。


めざめる
阿部海太/あかね書房 1,500円(税抜) 

 あなたはだあれ?星はいつ目覚めた?宇宙は?光や命の粒を重ねて、この世界の永遠の謎を描いており、今ここに生きている不思議を考える絵本です。自分を感じたり世界を考えていったりする中で、感覚が研ぎ澄まされていくように描かれています。


- 小学生3年生の部 ー

キワさんのたまご
宇佐美牧子(作)
藤原ヒロコ(絵)/ポプラ社 1,200円(税抜) 

 キワさんの「まぼろしのたまご」は、絶品らしい。夏休み、サトシは弁当屋の両親にそのたまごで卵焼きを作る計画を立てる。たまごをゆずってもらおうとキワさんのもとを訪れるが、すぐにはゆずってくれない。夢中になれることや仕事をすることを通して主人公の成長を描く。


さらわれたチンパンジー
野生どうぶつを救え! 本当にあった涙の物語
ジェス・フレンチ(著)/汐文社 1,500円(税抜) 

 赤ちゃんチンパンジーのシノワーズは、カメルーンの森で密猟され、ペット屋台に売られてしまう。やせ細り生きる気力を失ったシノワーズが、救い出され元気に生活できるようになるまでの物語。チンパンジーの生態についても解説されている。
 


すごいね!みんなの通学路
ローズマリー・マカーニー(文)/西村書店 1,500円(税抜) 

 子どもたちは学校に行くために、山を越えて川をわたるなど、様々な通学路を通る。世界中の子どもたちが通学する姿から、学校へ行きたいという共通の思いが伝わってくる。知らない世界を広げてくれる写真絵本。


- 小学生4年生の部 ー

はたらく
長倉洋海/アリス館 1,400円(税抜) 

 はたらくのは、食べるためだけじゃない。世界中ではたらく子どもたちの、「だれかの役に立っている」「自分がはたらかないとこまる人がいる」という誇りと責任感のある表情や、明るさとたくましさを生き生きととらえた写真絵本。
 


拝啓、お母さん
佐和みずえ(作)
かんべあやこ(絵)/フレーベル館 1,300円(税抜) 

 もうすぐ妹が生まれる。さみしさから4年生のゆなは、「妹なんていらない」とひどい言葉をお母さんに投げつけたまま、九州のじいじの家へ行く。そこは、昔ながらの活版印刷所。「活字」を身近に感じ、思いを漢字で表す作業を見て、言葉や思いの大切さに気づいた夏休みの物語。


チャールズ・ダーウィン、世界をめぐる
ジョニファー・サームズ(作)/廣済堂あかつき 1,800円(税抜) 

 「種の起源」のダーウィンがビーグル号に乗って世界1周の旅に出発。南ア大陸や太平洋の島々での化石発掘、ガウチョとの出会い、地震に遭遇するなど、発見にみちた旅の物語。色鮮やかな絵、生き生きとした文で、より生命の力を感じられる絵本。
 


- 小学生5年生の部 ー

あした飛ぶ
束田澄江(作)
しんやゆう子(絵)/学研プラス 1,400円(税抜) 

 父を亡くし母の実家である大分県姫島に引っ越してきた星乃。心を閉ざし、友達をつくろうという気持ちさえ起きなかった。そんなある日、島で「リュウセイ」と書かれたアサギマダラという蝶をつかまえる。この蝶がきっかけで心と心がつながる成長物語。


珍獣ドクターのドタバタ診察日記 
動物の命に「まった」なし
田園調布動物病院院長 田向健一/ポプラ社 1,200円(税抜) 

 病院を開くときに、どんな動物でも診る努力をしようと決めて、今までに治療した動物は100種類以上。動物病院の日々の中から、諦めない気持ちの大切さやそこで向き合った命について、田向院長が子どもたちに伝えたいメッセージ。
 


子どものためのニッポン手仕事図鑑
大牧圭吾(監修)/オークラ出版 2,000円(税抜) 

 日本には手仕事でひとつひとつ作られているものがたくさんある。機械で作られる物と違い、職人さんが丁寧に命を吹き込んでいく。こだわりの一品と職人さんの心意気を紹介した、将来の夢のヒントにもつながる一冊。
 
 


- 小学生6年生の部 ー

幽霊ランナー
岡田 潤/金の星社 1,300円(税抜) 

 3年連続マラソン大会を途中棄権した優。スタートにはいるけど、ゴールにはいない「幽霊ランナー」とバカにされる。最後の大会目前に出会った、先輩の指導でみるみる上達していく。バカにされていた優の成長が、いつしか周りにも影響し始めていく。
 


世界を救うパンの缶詰
菅 聖子(文)
やましたこうへい(絵)/ほるぷ出版 1,400円(税抜) 

 阪神淡路大震災で被災した人たちの声から生まれたパンの缶詰。3年間おいしさを保てるパンの缶詰を作るため100回以上の実験を繰り返した。今では国内はもちろん、世界を救うまでに成長した、「奇跡の缶詰」となるまでのノンフィクション。


まっすぐな地平線
森島いずみ/偕成社 1,200円(税抜) 

 父親の取材に同行した悠介は、北京で明明というおばさんと知り合う。3年後、明明が突然日本にやってきた。まっすぐな性格の明明に振り回され、大人になった悠介は、迷惑さえ感じ始めていた。しかし、明明には心に秘めた忘れられない過去があった。
 


イクバル 
命をかけて 闘った少年の夢
キアーラ・ロッサーニ(文)
ビンバ・ランドマン(絵)/西村書店 2,200円(税抜) 

 4歳のときに借金と引き換えに絨毯工場に売られたイクバル。毎日12時間以上働かされ、辛い毎日を過ごしながらも自由を夢見て大人に立ち向かう。世界中に向けて、児童労働の根絶を願ったイクバルの12年間の伝記絵本。


- 中学生の部 ー

僕は上手にしゃべれない
椎野直弥/ポプラ社 1,500円(税抜) 

 吃音の悩みを抱え中学生になった悠太。思い切って入部した放送部にいたのは、周囲に馴染もうとしない同じクラスの古部さん。悠太はつらい思いをしたり悩んだりしながらもいろいろな人に支えられて、弁論大会に参加することを決意する。
 
 
 


ひらけ蘭学のとびら 
『解体新書』をつくった杉田玄白と蘭方医たち
鳴海 風
関屋敏隆(画)/岩崎書店 1,500円(税抜)

 杉田玄白は小浜藩の藩医の三男。医療の限界を目の当たりにし、少しでも多くの人を救うために努力してきた玄白は、オランダの解剖書と罪人の解剖を比較し、その正確さに驚き、医学の発展のため、翻訳を決意する。幼いころから『解体新書』完成までの物語。 


太陽ときみの声
川端裕人/朝日学生新聞社 1,200円(税抜) 

 クラスでも部活でも、中心人物として活躍している光瀬一輝。サッカー部のキャプテンに指名され、充実した高校生活を送っていたが、左目の視力が極端に落ちる。そんな時、一輝は目隠しをしながら音が出るボールを蹴る、“ブラインドサッカー”と出会う。
 


ぼくはO・C・ダニエル
ウェルスリー・キング(作)/鈴木出版 1,600円(税抜) 

 13歳のダニエルはアメフトでは控えのキッカー兼給水係。書くと悪いことが起きる数字があったり、寝る前に「儀式」を2、3時間しないと死ぬと思っているが、誰にも秘密にしている。ある日、同じ学校のサラから、お父さんを見つける手伝いを頼まれるが…。
 


奮闘するたすく
まはら三桃/講談社 1,400円(税抜) 

 佑のおじいちゃんは認知症だ。「行きたくない」おじいちゃんを連れて、佑は友だちの一平と“ケアハウス こもれび”に通うことになった。そこでたくさんのお年寄りや介護職の人たちと知り合い、介護される人と介護する人、それぞれの気持ちに気づいていく。
 


一〇五度
佐藤まどか/あすなろ書房 1,400円(税抜) 

 都内の中高一貫校に編入した中学三年生の真は、周囲を気にしない梨々と出会う。真は椅子のデザイナーになりたいが、安定した職に就くことを強いる父に真は逆らえない。そのため、極秘で「全国学生チェアデザインコンペ」に梨々と二人挑戦することになる。
 


咸臨丸にかけた夢 幕末の数学者・小野友五郎の挑戦
鳴海 風
関屋敏隆(画)/くもん出版 1,500円(税抜) 

 幕末に、太平洋を横断した江戸幕府の軍艦・咸臨丸。日本人の操縦による初めての太平洋横断という偉業を航海長として支えたのは、小野友五郎という数学者だった。 日本独自の数学・和算の才能を伸ばし、技術者として日本の近代化につくした数学者の生涯。


栗山魂
栗山英樹/河出書房新社 1,300円(税抜)  

 栗山英樹は、子供の頃からチームメイトと力を合わせて野球をする喜びを学んでいた。学生時代、プロ野球選手となってから、様々な悩みを抱えながら野球をやってきた。そして、日本ハムの監督になる。「夢は見るものではなくつかみとるもの」と監督は語る。
 


さよなら、スパイダーマン
アナベル・ピッチャー/偕成社 1,700円(税抜) 

 5年前、ジェイミーの姉の1人が、イスラム過激派によるロンドン同時多発テロに巻きこまれて亡くなり、それ以来、家族はばらばらになってしまう。10歳になってもつらい思いをしているジェイミーを救ってくれたのは、イスラム教徒の女の子、スーニャだった!
 


パンツ・プロジェクト
キャット・クラーク/あすなろ書房 1,400円(税抜) 

 「女の子」が嫌なリヴの中学校の制服は、スカート。一度は校則だからとあきらめたものの、ついに我慢できず制服改革をめざし声をあげる。最初のうちは、クラスメイトに意地悪をされたり、親友のメイジーと気まずくなったりと、その行動は前途多難だった…。
 


こんとんじいちゃんの裏庭
村上しいこ/小学館 1,400円(税抜) 

 いっしょに暮らす呆けたじいちゃんが、ある日交通事故に遭って意識不明となったが、車を運転していた人に損害賠償請求をされてしまう。「絶対におかしい!!!!」と思った僕は、真実を求めて自分で調べはじめるうちに、納得のいかない社会の仕組みに気づく。
 


Mr.トルネード
航空事故を激減させた気象学者 藤田哲也
佐々木健一(著)/小学館 1,250円(税抜) 

 今から30年ほど前、1年半に1度の割合で飛行機の墜落事故が起こり、多くの人が命を落としていた。そんな時、日本人の藤田哲也が飛行機が墜落する原因となる気象現象「ダウンバースト」を発見し、その後の飛行機の安全対策に大いに貢献した。


100時間の夜
アンナ・ウォルツ/フレーベル館 1,450円(税抜) 

 父親のスキャンダルから執拗なネット中傷を受けた14歳のエミリア。父のカードを使い、ニューヨークへ一人で渡航するが、詐欺にあい、出会ったばかりのセスの家に泊めてもらう。そんな時ハリケーンが襲来し、子ども4人で大停電の100時間を過ごす。
 


わたしがいどんだ戦い 1939年
キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー(作)/評論社 1,600円(税抜) 

 1939年、第二次世界大戦さなかのロンドン。足の悪いエイダは家に閉じ込められてきたが、歩く練習をして疎開する子供たちの中に紛れ込んだ。母に虐待されてきた少女が、疎開先で村人の温かさに包まれて成長していく姿が描かれている。
 
 


- 高校生・勤労青少年の部 ー

不死身の特攻兵 
軍神はなぜ上官に反抗したか
鴻上尚史/講談社 880円(税抜) 

 太平洋戦争の末期、特攻隊員として9回出撃して生還!米軍の艦船に特攻(体当たり)するのではなく、爆弾を命中させることに拘った意味とは・・・。軍隊の理不尽に信念をもって立ち向かった、石狩管内当別町出身の佐々木友次さんの人生を伝えるノンフィクション。
 


漫画 君たちはどう生きるか
吉野源三郎(原作)
羽賀翔一(漫画)/マガジンハウス 1,300円(税抜) 

 15歳のコペル君と友人たちの悩み多き日々、叔父さんからのメッセージが自分らしく生きることをゆっくりと後押しする。人間が社会的存在であることを自覚してゆく成長物語は、80年を経た今も色あせることがない。(岩波文庫版を漫画とおじさんノートで再構成)


新聞記者
望月衣塑子/KADOKAWA 800円(税抜) 

 東京新聞社会部記者。社会部記者の基礎基本に忠実に官邸の定例記者会見で質問し続ける姿が話題となる。演劇に夢中だった少女が吉田ルイ子著『南ア・アパルトヘイト共和国』と出会いジャーナリストを志す。生い立ちから新聞記者の仕事の本質までを熱く語る。
 
 


バッタを倒しにアフリカへ
前野 ウルド 浩太郎/光文社 920円(税抜) 

 幼い頃からの夢である昆虫学者になるべく、博士号も取得したのに、なれない!就職出来ない日本の現実に打ちのめされ、ならばバッタ研究者の需要があると思えるアフリカのモーリタニア、いざ、自費で!バッタの大群に相見える日を夢見ての抱腹絶倒の奮闘記。
 
 


北海タイムス物語
増田俊也/新潮社 1,700円(税抜) 

 新聞記者を目指す主人公は全国紙の採用試験にすべて落ち、札幌の北海タイムス社に入社する。憧れの新聞社勤務のはずが、そこには夢と希望とはかけ離れた現実が待っていた。厳しくも、なぜ仕事を続けるのか。その意味を実在した新聞社を舞台に熱く描く物語。
 


あとは野となれ大和撫子
宮内悠介/KADOKAWA 1,600円(税抜) 

 中央アジアの小国・アラルスタン。名君の誉れ高い大統領が暗殺され政府の男たちは即逃亡。後宮で学ぶ少女たちが「仕方ない、私たちで『国家』やってみる?」と立ち上がる。内紛、外交、環境破壊、陰謀等その行く手には・・・。賢く勇敢な少女たちの挑戦冒険物語。
 


「国境なき医師団」を見に行く
いとうせいこう/講談社 1,850円(税抜) 

 全世界70カ国に展開している「国境なき医師団」。紛争国や天災に遭った地域に真っ先に入って精力的に活動するイメージが強いが、貧困国や性暴力頻発地域等活動範囲とプログラムは多岐にわたる。活動を支援している作者がリアルな現場を訪ねたルポルタージュ。
 


バナの戦争 
ツイートで世界を変えた7歳少女の物語
バナ・アベド/飛鳥新社 1,500円(税抜) 

 2016年9月20日、シリアのアレッポ。7歳の少女バナは「私は平和が欲しい」とツイートをした。政府軍に包囲され激しい攻撃にさらされる中から発信される言葉は、世界中にシリアの惨状を克明に伝えた。バナの目から見た内戦の日々の暮らしと平和への願い。


呼吸器の子
松永正訓/現代書館 1,600円(税抜) 

 ゴーシェ病という先天性代謝異常疾患のため、在宅で人工呼吸器の生活をする14歳の少年。2歳までの余命と思われた有病率230万分の1の病と闘う彼と家族の日々。医療、介護、教育等家族が直面する様々な問題と、生きることの意味を問いかけるドキュメンタリー。
 


6時27分発の電車に乗って、僕は本を読む
ジャン=ポール・ディディエロラーン/
ハーバーコリンズ・ジャパン 1,400円(税抜)

 不要になった本を裁断しパルプを造る工場で働くギレンは、処理しきれず僅かに残ったページを「救出」し、通勤電車の中でその文章を毎日朗読する。その目的は・・・。何かを壊し捨て去る仕事を通して、日々の暮らしの控えめな美しさや煌めきが差し出される物語。