学ぶ権利と遊ぶ権利 麻薬や性的虐待から守られる
 子どもはみんな教育を受ける権利があります。 そのために国は、無料で初等教育を受けられるようにします。 さらに、中等教育や高等教育、仕事をするための教育なども受けることができます。 そのために必要な費用が足りない場合は、奨学金などの援助制度を利用できます。
 国は、子どもたちが毎日学校に通えるようにし、学校に来られなくなる子どもの数をできるだけ少なくする努力をします。
 また、学校の規則は、子どもの人間性を尊重し、この条約の内容に従ったものでなければいけません。
 また、子どもには、年齢にふさわしい遊びを楽しんだり、休息をとったりする権利もあります。 絵や音楽を鑑賞する、自分で絵を描いたり楽器を演奏する、好きなスポーツに熱中するなど、文化的な活動や芸術活動、レクリエーション活動に自由に参加することもできます。
 国は、子どもたちがこうした活動を楽しむチャンスをできるだけ多くもてるようにします。
 ※ 日本では、初等教育は小学校、中等教育は中・高校、高等教育は高等専門学校や短期大学、大学などを指す。
 国は、子どもを、麻薬や精神などに作用する薬の不正な使用から守ります。 また、このような薬を子どもに与えたり、作ったり売り買いするのに子どもを利用することも、全力をあげて防ぎます。
 また、子どもは、性的に利用されたり、虐待されたりすることからも守られています。 大人は、子どもに不法な性的な行為をしたり、売春などをさせてお金もうけのために利用してはいけません。

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