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例年、北海道警察本部生活安全部少年課が発行している「少年非行の現況」によると、平成30年に飲酒、喫煙、深夜はいかい等で補導された少年(※不良行為少年)は、14,241人 となっており、前年に比べ1,391人(8.9%)減少しました。
 
学識別では、高校生が6,485人(45.5%)で最も多く、 次いで有職少年が2,467人(17.3%)でありました。
なお、行為別では、飲酒、喫煙、深夜はいかいが全体の7割を占めています。
  少年の飲酒・喫煙は、将来的な薬物乱用(※危険ドラッグ)にもつながりかねないものであり、 憂慮すべき事態と受け止めなければならなりません。
 
また、少年の喫煙・飲酒の原因として、家庭など身近な生活空間に存在すること、 依存症にかかる率が高いことや、喫煙者は同時に飲酒者である場合も多いなどが上げられています。 とりわけ、心身の発達途上にある子どもにとっては深刻な問題です。
 
※不良行為少年
非行少年には該当しないが飲酒、喫煙、深夜はいかい等、自己又は他人の徳性を害する行為(不良行為)をしている少年


※危険ドラッグ
規制を逃れるため「合法ハーブ」や「アロマ」等と称し、これまで店舗での販売やインターネット・自動販売機による販売など様々な形で販売されていたが、2014年規制が強化され、立入り検査等で幻覚症状などを起こす指定薬物を含む疑いがあれば、販売を禁止できるようになった

 
- 過度の飲酒や喫煙がもたらす病気 -
飲  酒 喫  煙
■がん
■肝臓病
■アルコール依存症(ふるえ・幻覚等)
■糖尿病
■慢性膵炎
■妊娠中の害 など
非喫煙者との比較死亡率
※1日約40本喫煙した場合
■食道がん:2倍以上
■口腔がん:4倍以上
■喉頭がん:20倍以上
■肺 が ん:未成年者からの喫煙は6倍
      15歳からの喫煙は30倍
《北海道医師会「健康るるる」及び世界保健機構(WHO)・ホームページ》

当協会では、毎年7月に北海道が定めている「青少年の非行・被害防止道民総ぐるみ運動強調月間」 に合わせ、他団体との共催により札幌市内での啓発活動を行うとともに、各振興局等に啓発資材を配布し、 地域の非行・被害防止に伴う行事・イベントでの啓発の際に役立ててもらうなど、 未成年者の飲酒・喫煙防止に取り組んでいます。
今後も、地域・家庭・学校が相互に連携しあい、子どもの心身の健康を守りましょう。